東京
2019
9 / 2
26.33
UV指数 6
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WHO : Global solar UV index-A practical guide-2002

第1回 これからの日やけ止めに必要なものとは⁉

日差しが強くなってくるこれからの季節に不可欠な日やけ止め。年々進化をとげているからこそ、最新技術を搭載した「しっかりと効果があるもの」を手にしたいもの。そこで、花王で日やけ止め研究を十数年担当している福井さんに、最新UVアイテムの研究・開発についてうかがいました。

美容エディター
門司紀子さん
ビューティをメインに、旅、料理、ライフスタイル系など多岐にわたる記事を担当。暇さえあれば趣味のゴルフ&旅行に勤しみ、日々アクティブなライフスタイルを送る。「日差し好き度」は美容業界イチだと自負。とはいえ職業柄、日やけ止めアイテムのチェックは欠かさずケアは万全に、を心がけている。
花王スキンケア研究所
主任研究員
福井 崇さん
2006年花王に入社。スキンケア研究所で2007年から主に日やけ止め紫外線防止素材及び日やけ止め製剤の開発研究に携わる。

「日やけ止め」の研究とは
実際にどのようなことをしているのでしょう⁉

福井さん 2007年から日やけ止めの研究開発担当になったので、今年で14年目になります。紫外線を防ぐための新しい素材や製剤技術を開発するのが最大のミッションなのですが、その素材の紫外線を防ぐ効果が直接の評価につながる。具体的な数値として出てきて結果が目に見えるので、今後の“のびしろ”も無限にあると思いますし、やりがいもある仕事だと感じています。

門司さん 数年前までは「日やけ止め」というとレジャー用というイメージがあったと思いますが、最近は「UVケアは365日するのが当たり前」という意識が高まってきていますよね。毎年、化粧品メーカー側の研究もますます進んで、より使用感がよくなったり、やけにくさにこだわっていたり、アプローチが異なる商品が発表されるので、日差し好きとしては新作が続々と出てくる季節が楽しみなんです!

福井さん 「塗っていても日焼けしてしまう」という意見が消費者の方からは意外と多くて、今後は「いかにやけないもの」を作っていくことが課題だと思っています。「日やけ止め」は当然「日焼けしない」という効果が求められているわけですから、しっかりとそれをお約束できるものをお出しする、ということが私たちの使命です!

最新の研究の肝は、
「肌のジリジリ感+不快な熱さ」をいかに防いでいくか…

門司さん 最新の日やけ止め研究のポイントとなったのが「ジリジリ感」の解消とのことですが…。

福井さん 日やけ止めの効果を検証するために、弊社の社員が晴天時に海岸で寝そべって試験をした結果、日焼けしなくても肌がジリジリすることがわかったんです。実際にお客様に対して調査してみたところ、強い日差しの下で、日やけ止めを塗っていても「肌がジリジリする、ヒリヒリする」という不快感を49%の方が経験していることがわかりました。

門司さん 最新のアプローチの日やけ止めの開発の背景には、そんな体を張った努力が! 本気! スゴイですね!

ジリジリ+不快な熱さには
「近赤外線」が影響していた!

福井さん 実験を通し、直射日光があたると、5分程度で肌表面温度が5~6℃上がり、さらに外気温が28℃を超えるような暑熱環境下では、肌の表面温度は40℃以上にもなることを確認しました。

門司さん そんなにも皮膚温って上がるんですね!真夏の炎天下でのゴルフ時、確かに私も、日やけ止めを塗りたくっていたとしても、不快な熱さを感じています…。

福井さん その不快な灼熱感の原因として着目したのが、太陽光の中の「近赤外線」です。

ジリジリのもとは
紫外線ではなくズバリ近赤外線!

門司さん 紫外線による炎症や光老化のみならず、最近「近赤外線」も肌にダメージを及ぼすものとして注目されていますよね。

福井さん 一般的には、近赤外線は肌の奥にまで届き、シワやたるみにも影響するといわれています。天気がいい日に洗濯物が早く乾くのも太陽光中の近赤外線がかかわっているといわれていて、肌にたとえていくのなら「肌の水分が温まって、肌が熱くなる」というイメージです。

門司さん なるほど、わかりやすい! 近赤外線は皮膚温を上昇させるということですね。これが、ジリジリ、ヒリヒリ、の実感につながるということ⁉

福井さん そうです! このジリジリとした不快感に迫ったのが今年の最新研究になります。

門司さん これまでも「近赤外線」に着目した日やけ止めはありましたが、今回の花王さんの研究はまったくベクトルが違うような気がしてとても斬新! 次回はその技術について詳しくお話しをうかがわせてください♪

太陽光とは…

太陽光は、波長の長さにより、紫外線、可視光線、近赤外線に分類されます。紫外線に加え近年、近赤外線による肌ダメージも話題に。これからのサンケアは「近赤外線」にもぜひ注目を!

次回は…“ジリジリを防ぎ、皮膚温の上昇を抑制する”新技術について!

「近赤外線」について詳しくはこちら!
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