紫外線基礎知識 日本の紫外線量は、増え続けている!?

日本の紫外線量は、増え続けている!?

気象庁の観測によると、国内の紫外線量は、観測を開始した1990年以降、長期的な増加傾向にあることがわかります。
国内3地点(札幌、つくば、那覇)のうち、札幌とつくばでは、地表に到達する紫外線量が、1990年代の初めの観測開始以降、増加し続けています。那覇では1990年代に増加した後、2000年代以降は大きな変化はないものの大量の紫外線が降り注いでいます。一方で、この期間のオゾン全量は、1990年代半ば以降ゆるやかに増加しています。地上に届く紫外線量は、オゾン層以外に雲量やエアロゾル(大気中に浮遊する液体や固体の微粒子)の増減によっても変化します。国内の紫外線量は、1990年以降、長期的な増加傾向にありますが、その主な原因は雲量やエアロゾル量の減少と考えられます。

紫外線を増幅させる、身の回りにあるモノとは?

私たちは、太陽から地上に届く紫外線(太陽からの直射光と大気で散乱された光をあわせたもの)を浴びるだけではありません。実は、アスファルトなどの地面や建物の壁などに反射した紫外線も浴びています。紫外線は、身の回りにある身近なものに反射・散乱して私たちに届いているのです。たとえば、スキーに行くと日やけをしますが、新雪は、紫外線直射を1とした場合の反射相対値が1.8にも達します。砂浜であれば1.3、白い壁であれば1.2、アスファルトや芝の上でも1.1となります。

さらに、地表面で反射された紫外線の一部は上空に向かい、大気などで再び散乱されて地上に向かいます。つまり地表面の反射率が大きいところでは、反射率が小さいところより散乱光も強くなっています。たとえば、南極のように一面雪原の場合、上空からの紫外線量は、反射と散乱の効果により、雪がないと仮定した場合と比較して4~5割ほど増加することがわかっています。

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