紫外線の皮膚への影響 紫外線は、悪モノなのか

紫外線が私たちに
もたらす“功罪”とは?

紫外線は、波長の長さによって影響度は異なるものの、人間にとって良い面と悪い面を併せ持っています。悪い面に関しては、すでにご存知のように日やけ(サンバーン・サンタン)や、少量でも長年にわたって浴び続けることによって起こる慢性障害としての光老化などが挙げられます。良い面としては、肌におけるビタミンDの生合成や、紫外線の性質を利用した乾癬やアトピー性皮膚炎などの光線療法による皮膚病治療への活用などが挙げられます。また、最近の研究では、紫外線が皮膚の免疫反応を抑制することもわかってきました。

紫外線の罪には
“急性”と“慢性”がある

紫外線が引き起こす肌への影響は、太陽にあたってすぐに現れる急性傷害と、長期間浴びることによって現れる慢性傷害に分類して考えることが出来ます。

■急性傷害

代表的な症状は、紫外線で肌の炎症が起こり、赤くなり痛みを伴う日やけ(サンバーン)です。日光を浴びた数時間後から赤くひりひりとした炎症が起こります。2~3日後には症状は治まりますが、ひどいときには水ぶくれとなり、皮が剥けます。また、サンタンは日光に当たってから数日後に起こり、数週間から数ヶ月続きます。

■慢性傷害

長期間紫外線を浴び続けていると、肌のシミやしわが出てきます。例えば、顔や手の甲の肌が厚くなり、色が濃くなる等の変化は、「光老化」と言われ、紫外線による慢性傷害のひとつです。
また、皮膚の腫瘍も発症し、良性(脂漏性角化症)と悪性(皮膚がん)があります。UVBのばく露と関連することが知られている皮膚がんは、前がん症である日光角化症と有棘細胞がんがあります。日光角化症の段階で治療すれば生命に関わることはありませんが、治療しないとより悪性化し、転移すれば生命に関わります。

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